photographs by koji Murai 
世界平和太鼓の発案者石岡博実は平成6年1月、山梨県大月市から多くの若者と共に阪神大震災で崩壊した家々の屋根にビニールシート掛けるボランティアを1ヶ月間行った。ボランティアを続ける中で人間的に大きく成長した若者たちを中心に「大月紅富士太鼓」を結成。練習に励むうちにメンバーの中に調和と規律が生まれ、地域のイベントなどに参加するうちに一人ひとりの地域貢献への意気込みは増していった。
 このような太鼓を通した「打てば響く人づくり」の思いと感動を形として残し、さらなる人間教育を続けてゆきたいとの考えから大月の地で日本を代表する世界平和のシンボルになりうる大太鼓を作り、日本文化、和太鼓の素晴らしさを世界へ紹介しようと1999年に決意。2000年7月 大月市民ら有志による制作実行委員会が発足。こうして本格的に大太鼓作りは始まったのである。




世界一、直径4.8mの革部分の蒔絵制作を中心に世界平和太鼓完成までの模様をご紹介しましょう。

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1.イメージ画制作 2.書制作 3.デザイン画制作 4.下絵制作
コンセプトをもとに太鼓のイメージ画を作成。 前後の革部分に入れる「舞」「心」の書が、日展書家望月大耿氏によってしたためられました。 デザインをさらに検討し、最終的に平和の象徴である金色の龍と鳳凰の図柄に決定。陶芸家 大塚茂吉氏がデザイン画を制作。
デザイン画をもとに、九谷の陶芸家北村隆氏に下絵を手直ししていただき、大塚氏が原寸大の下絵を制作。さすがにビッグサイズ!
 
5.飾り絵制作/金箔貼り 6.飾り絵制作/絵付け 7.飾り絵制作完成 8.組立て
飾り絵の制作は北村氏の指導のもと、むらい・大塚両氏をはじめ石川県立九谷焼技術研究所の研修生の皆さんが参加。ちなみに使用した金箔は約500枚!
金箔の上に「舞」「心」の書と金色の龍と鳳凰などの絵を描く。下絵に忠実に色のバランスや見栄えを考慮しながらの作業は連日深夜まで続きました。

約2週間かかって見事に完成した飾り絵。「参加してよかった」参加者の喜びはひとしおです。 いよいよ石川から6分割された胴部分が到着。クレーンを使っての組立て作業。太鼓の全貌が見えてきました。
The 4.8m diametey cow hide of which has been made,was painted by students from the Kutani Porcelain Technical Institute.The painting of the drum took two weeks to comlete,and five hundred sheets of gold leaf were used.The main body of the drum can be broken down into six sections.It took months to complate the building of the drum.

 

9.署名 10.仕上げ
望月太耿氏によるスタッフ及び関係者の署名。太鼓の中に入り胴部分の裏に署名する望月氏。 最後に龍の目を入れ全ての作業が終了しました。構想から6ヶ月間、スタッフの皆様、本当におつかれさまでした!



大太鼓は日本各地で造られ、その大きさを競い合ってきました。

1931年(昭 6)綴子(つづれこ)太鼓 秋田県鷹巣町 上町2.16m・下町2.10m
1955年(昭30)綴子太鼓上町新調 鷹巣町 2.42m
1957年(昭32)綴子太鼓下町新調 鷹巣町 2.52m
1970年(昭45)情っ張り(じょっぱり)太鼓 青森県弘前市観光協会 3.3m
1972年(昭47)出世太鼓 青森市 3.36m
1975年(昭50)綴子太鼓上町新調 鷹巣町 3.00m
1976年(昭51)綴子太鼓下町新調 鷹巣町 3.18m
1977年(昭52)あすなろ太鼓 青森県五所川原市 3.24m
1979年(昭54)綴子上町改造 秋田県鷹巣町 3.33m
1980年(昭55)凱旋太鼓 青森市 3.35m
1981年(昭56)みちのく大太鼓 青森市 3.36m
1985年(昭60)もつけ太鼓 青森県黒石市 3.68m
1986年(昭61)綴子太鼓下町新調 鷹巣町 3.71m
1989年(平1) 津軽剛情張り大太鼓 弘前市中央青果 4.00m
1992年(平4) 綴子太鼓上町新調 鷹巣町 3.80m ギネスブック認定
1993年(平5) 弘前ビブレ大太鼓  弘前ビブレ 3.30m
        津軽剛情張り大太鼓新調 弘前市 4.30m
1994年(平6) びっくり開運大太鼓 福岡県直方市 4.25m
1996年(平8) 津軽剛情張り大太鼓修理 弘前市 4.00m


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